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胸毛はなぜ生えるのか?働きは?

更新日:2016.12.09
公開日:2015.08.14
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この記事の監修者
松林景一美容クリニック天神 院長 松林景一

胸毛というと、日本人にとっては、毛深い印象になってしまい、コンプレックスにつながることも少なくありません。しかし、そもそも胸毛は、一体なんのために生えてくるのでしょうか?今回は、医師による監修のもと胸毛の役割についてご紹介していきます。

男性

胸毛って必要なの?

体毛が濃い人が多い、欧米などの諸外国では、「胸毛」は、男性にとって、野性味やセクシーさをアピールするポイントになることが多いようです。しかし日本人の場合は、体質的に体毛が薄いので、胸毛が生えている人は少数派になってしまいます。また、肌の色に対して、黒い胸毛が妙に目立つので、コンプレックスを感じてしまう人もいるようです。でも、そもそも胸毛とは、一体、何のために生えてくるのでしょうか?

胸毛が生える理由

私たちの体には、あらゆるところに体毛が生えていますが、毛は、その硬さによって、「硬毛」と「軟毛」とに分類することができます。硬毛とは、頭髪や眉毛、まつ毛などの硬くて、黒い毛のこと。軟毛とは、一般に「うぶ毛」とも呼ばれる細くて、やわらかい毛のことです。

軟毛の中には、思春期の時期になると、男性ホルモンの影響を受けて、硬毛に生え変わるものがあります。これを「性毛」といい、陰毛やワキ毛、そして男性の胸毛やヒゲ、すね毛などが、これに該当します。ですから胸毛は、成長するに従って、急に生えてきたわけではなく、うぶ毛(軟毛)として生えていたものが、太く、濃く、長くなったものです。

胸毛の役割

では、胸毛には、一体どんな働きがあるのでしょうか?胸毛に限らず、体毛には、次のような役割があります。

・保温、断熱効果で体温を一定に保つ。

・紫外線から皮膚を守る。

・物理的な衝撃から皮膚を守る。

・体内に取り込まれた水銀やヒ素などの有害物質を排出する。

・肌に触れる前に、毛に触れることで、刺激を察知するセンサーとして働く。

・皮膚と皮膚の摩擦を軽減する(陰毛やワキ毛など)。

・ホコリやゴミなどが体内に入らないようにする(まつ毛、鼻毛など)。

このように体毛には、さまざまな役割があるので、私たちにとって必要なものです。しかし、胸毛に関しては、衣服を着用することで、保温や断熱、皮膚の保護などができるうえ、センサーとしての機能を発揮する機会もなくなっています。したがって胸毛は、処理してしまっても、特に問題のない毛だといえるでしょう。

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